様々なサプリメントがあります。
関節痛に効くと宣伝していることがありますが、本当でしょうか?
サプリメントを始めて調子が良くなったのなら良いですが、効果がないのならお金の無駄遣いです。
サプリメントを使うか迷ったら、一読していただけたらと思います。
結論
関節痛の原因によっては効果が期待できる。
サプリメントの主な効果は血流改善。それに伴う関節痛の軽減が望めるが、関節を形成する組織の柔軟性と血流改善は運動の方が効率的。
サプリメントでまずは体調を良くして、運動意欲を高めよう!
関節痛について理解
サプリメントを使うか迷う場合、何かしら身体に不調があると思われます。
効果が期待できる関節痛について、ある程度理解すると判断の一助になります。
【効果が期待できる関節痛】
・筋肉等の硬さによる圧痛
・動き始めの筋肉等の運動痛
【効果が期待できない関節痛】
・安静時痛(炎症)
・関節の炎症による圧痛
・骨性の運動痛
圧痛
その部位を押したり、圧迫したりして痛む場合を圧痛といいます。
関節の圧痛は軽い炎症が疑われます。
関節周囲の筋肉や腱の場合はその組織に負担がかかりすぎたか、組織が硬くなっているためです。
関節の炎症、組織の負担には安静。
組織が硬い場合はストレッチが必要です。
運動痛
立ち始め、歩き始めなど、動いているときに痛むことを運動痛といいます。
関節組織の運動痛
関節靭帯、筋肉や腱などの組織に過剰なストレスが加わり生じる運動痛です。
組織のストレスとは、急な外力のことです。
硬い組織ほど、外力を受けやすいです。
関節の骨性の運動痛
よく聞く、軟骨がすり減って骨と骨がこすれるために痛むことを、骨性の痛みといいます。
骨には神経が多く通うため、とても痛いです。
すり減った軟骨は本来戻りません。
サプリメントで軟骨が再生されるとはとても信じられません。
IPS細胞などの再生医療で今後可能性があるのかもしれません。
安静時痛
じっとしていてもジワジワ痛む場合、安静時痛といいます。
その部位が組織を修復しようと炎症しています。なるべくその関節を動かさないよう安静にして、炎症が落ち着くのを待ちましょう。安静が足りないと炎症が長引きます。
この安静時痛にはサプリメントは不向きです。
炎症を抑えるのは抗生物質や鎮痛剤です。
サプリメントにも入っているものもあるのかもしれませんが、定期的に体内に取り入れるべきではありません。
サプリメントの効能
体調が良くなる
日常で不足する栄養素を補うことで体調が良くなると聞きます。
確かにそれもありそうです。
しかし以前はどうだったのでしょうか?
サプリメントがなくても体調が整っていた頃もあったのでは?
食生活は変わらずとも、以前は体調が良かったのなら身体の代謝機能や肉体の衰えが原因です。
サプリメントに頼る前に、なるべく衰えないための適度な栄養、睡眠、運動を意識した生活をしてみましょう。
痛みに効く
血流が良くなれば様々な徐痛効果が期待できます。痛みの原因物質が流れることで、本来の人の動きを取り戻すことも期待できます。
動くことで身体の様々な関節も大きく動き始め、血流はさらによくなります。
膝の動き始めが痛かった場合も、股関節がしっかり動き始めて膝の負担を軽減し、その結果膝の痛みも感じなくなることもあります。
痛みが減るから動けるようになると、動くから痛みが減るは相関しているのです。
気持ちが前向きになる
宣伝でこのサプリメントを使用してから活力が湧いた、何々ができるようになったと、前向きな反応を取り上げています。
人は不思議なことに、同じことをすれば同じポジティブな反応が現れることがあります。
思い込むことで、身体も反応するのです。
自律神経の効果です。
気持ちが前向きになることで活動でき、それが血流改善に繋がり痛みも軽減していきます。
これは絶対良いと思えるサプリメントなら、気持ちも身体も変化が期待できるでしょう。
関節痛がある方のおすすめの運動
関節痛が強まらない、全身運動がおすすめです。座りながら行う体操、エルゴメーター(自転車)、ヨガ、ピラティスなど、自分に取り入れやすい運動を取り組んでみましょう。
まれに痛みがあるくらい運動しないと効果がないと思っている方がいます。我慢してウォーキングやランニングなどは身体を痛めつけケガの原因になります。無理は絶対にやめましょう。
おわりに
サプリメントよりもまず運動や生活習慣から変えてみて、身体の調子がどう変化するか感じることが大切です。
変化がわかればこうしてみようと、自分に向き合うきっかけになります。
体調管理がしっかりできるようになります。
体調管理はとても大切です。
例えば20代、30代で腰痛や膝痛に悩んでいたら、そのまま放置して40年後はどうなるでょう?
痛みは消えると思いますか?
今のように歩けると思いますか?
これらの痛みは体調管理すれば絶対に予防できます。
日本にも早く予防医学が浸透することを願います。