ボディコントロールルーム

リハビリ、ダンス、ヨガ・ピラティスにおける身体の使い方を探求しています!

幼児のバレエ指導

 

はじめに

5歳の娘のバレエ指導を行いました。

3歳前から習い始めましたが身体が緩んでおり、先生からもアゴが前に出ていると指摘がありました。

 

幼児でも指導による身体の使い方の改善が見られたので報告します。



結論

お腹の使い方を1回15分、5回程で緩みが軽減しバレエが上達しました。具体的にはプリエからのジャンプが安定して繰り返せるようになり、自分の身体への意識も気をつけるようになりました。やる気も向上したと思います。

 

指導内容

身体が緩むとは

お腹の力が全然入らず、アゴは上がり肩に力が入る状態です。下っ腹も出やすくなります。

 

老化による低活動で重力に身体が負けてしまってもこの姿勢になります。年齢に関わらず、身体の使い方次第では5歳でも同様な姿勢になるのです。

 

いつからかこの姿勢に気付いていましたが、とてもこの年齢の子供に指導して改善できるとは思えずそのまま成長に任せていました。

 

同じ血でも次女は体幹正中位でお腹の力を使えています。

 

骨格や成長過程により身体のクセが異なるのでしょう。人間の身体は本当に難しく面白いですね。

 

ちなみに長女は10ヶ月程度で歩きハイハイ時期が短く、次女は1.5歳ほどで歩きハイハイ時期が長かったです。

ハイハイは体幹筋群を使うため姿勢が良好になりやすいのです。

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具体的指導

腹筋を使う練習をしました。主に体幹リセットエクササイズを見せて行い、短い時間に簡略化して実施しました。

以外参照↓(体幹リセットエクササイズ)

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その後立位でバレエ時にお腹が突き出ないよう、徒手的に矯正してプリエやステップを行い注意を促しました。

 

なんせ5歳児ですので、動きに集中することがとても大変です。簡潔に説明することがてとも難しい。立ち姿勢は手を腰に当て、背すじを伸ばしてバレエの練習をします。

  • 肘をピンとあげる(立位では前に出す)
  • 膝をピンと伸ばす
  • アゴを引く
  • お腹を引っ込める

これらのワードは頻回に言いました。

経過

2日目から腹部に力が入るようになり、ぽっこりお腹を出すクセが軽減してきました。

 

3日目は体幹リセットエクササイズの動きを覚え、肘や膝の使い方の注意点を自ら意識できるようになりました。

 

その後はプリエからのジャンプもスムーズになり、リズムに合わせて跳べるようになりました。

 

結果

少しはお腹に力が入り動きが安定しましたが、立位では肘は後ろにいきやすく、アゴも上がりがちです。ジャンプも腰に力を入れやすく、跳んだ瞬間はお腹の力が抜けてしまいます。

 

まだまだお腹の力とコントロールが定まりませんが、少しのお腹の力を引き出すだけで今後の練習にとても良い経験値を与えれました。

 

お腹の使い方はバレエに限らず全ての運動において大切です。ケガの予防にもなり、もともと反り腰が強い子は早期に姿勢修正を図ることが大切だと実感できました。

 

おわりに

子供はバレエに限らず何でも学んで成長します。最初から全てできるはずがありません。新たなことに関しては大人も同じだと思います。学びのために誰がどう協力できるか、学ぶための気持ちをどう引き出すか、そのような環境を作ること、調整することで人の成長具合も変わります。保護者として、指導者として、自分も学びながら頑張ろうと思います。

 

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