はじめに
ありがたいことに、クラシックバレエの舞台に助演という形で出演する機会がありました。
様々な発見があったので報告します。
クラシックバレエの世界
表現するということ
今回はドン・キホーテという物語の全幕作品でした。発表会ですので、1人が村人を演じたりジプシーを演じたりと複数の配役がありました。ダンスしているときはダンスという表現で良いですが、難しいのが周りで行う演技です。その場に応じてそれぞれ一人一人に役割ある演技があります。
街中の様子をみんなで表現する際には、家族設定があったり、短いストーリーがあったりと演技が必要です。そのため、まずは物語と状況を理解していないと演技ができないのです。
また、バレエではその場の主役ダンサーが舞台中心で踊り、周りで見守る演技も求められます。これがまたまた難しい。黙って立ち見だけでは指導が入ります。
このようにダンスのみではなく、演技の表現がとても大切になるのです。バレエの物語の内容をある程度理解しておくことで、練習するにも観るにも充実することでしょう。
プロダンサー達
当たり前ですが、プロダンサー達の身体は素晴らしい。鍛えられた筋肉は美しく、脚は腕のように力強く俊敏に操作されます。ジャンプと同時に脚は舞い上がり、空中で安定したポーズになります。リフトでは軽々と頭上まで上がり、迫力ある姿を瞬時に披露します。片手リフトは圧巻でした。男性が片手で腕を伸ばした状態で女性を持ち上げているのです。男性ゲストの方がハマるともっと安定すると言っていました…そこまで上がる、上げられる身体が揃ってこそのプロ技でした。本当に凄かったです。演技ではなく、普通に周りから見ててブラボーと発言していました。
稽古について
真剣そのものです。ダンスだけではなく、演技の振舞いから厳しい指導現場がありました。小さい子にも構成を理解させてしっかりと動きを覚えさせます。細かいことまでしっかり時間をかけて作り上げていくのです。
僕がイベント前にしている練習量よりはるかに多く、生徒さん達は稽古に励んでいました。
息のあったダンス表現は、観客に感動を与えました。みんなの真剣さがいつ見ていても伝わるのです。
舞台の良さ
バレエは芸術です。舞台装飾も凄かった。幕の大きさと存在感、小物から舞台を覆う装飾まで、一つ一つに力が込められていました。衣装も生地から素晴らしく、重厚感がありました。
全てが本気だから、舞台も一層素晴らしさが深まる。芸術は生モノです。見るだけでは感じ取れない感覚がそこにあります。肌で、舞台の素晴らしさを感じましょう。
おわりに
バレエ舞台という刺激は僕のダンスライフにおいてとても良いスパイスになりました。もっと稽古したい、バレエに触れたいという前向きな感情が強くなりました。向上心が高まると、何事もやる気を持って取り組むことができます。これからもマイペースにやりたいことを継続し、一表現者として精進していきます!