【骨盤の基礎知識】
骨盤は男性と女性で形状が異なり、女性は出産しやすいよう筒状になっています。男性は漏斗状で下方が閉じる形状です。
男性に腰回りが太っている方が少ないのは骨盤の形状も影響しているのです。
一方女性は出産時にさらに骨盤が開きます。
開いた後少しずつ元に戻りますが、お腹や骨盤の筋力が不足していると完全に戻りません。
骨盤が開き気味で生活を続けると、さらに骨盤は緩み続け骨盤全体が開いた状態になり、腰回りが太くなります。
お腹が出やすくなり、後方の腰の筋肉は硬くなります。この不良姿勢を何年も続けると腰痛を引き起こし、膝も開くようになり膝関節症になることもあります。
腰の負担も続けばヘルニアや脊柱管狭窄症という整形疾患になる可能性もあります。
整形疾患は予防できるのですが、残念ながら日本は予防医療への関心は高くありません。
対症療法で西洋医学を受けることが多いです。
一般的にも症状がなければそのまま放置の方が大半で、患ってから医療を受けているのです。
『予防に勝るものはない』
そのためにも、ピラティスで正しい身体の使い方を拡めたいと思っています。
さてさて話が逸れましたが、
【骨盤が開き続けると】
・お腹が出てくる
・腰痛の原因になる
・膝関節症の恐れもある
その他骨盤周囲の筋力低下による代謝や血流量低下、生理痛や生理前症状の増悪、不眠、自立神経症状など、様々な症状の恐れがあります。
【骨盤矯正の方法】
骨盤を元の状態に戻し、矯正して症状軽減を図ります。2つの方法があります。
①施術してもらう
②自分でトレーニングする
①施術してもらう
僕は施術の際、硬くなった腰の筋肉と股関節周囲の筋肉をストレッチして骨盤を閉じるように調整します。骨盤を挟む腰と股関節周囲の筋肉のストレッチは大切です。
整骨院や整体院、カイロプロクター等で骨盤矯正をする治療院があります。
骨盤矯正しているか問い合わせやホームページ等参照し、自分に合った施術を受けましょう。
『もみほぐし』だけでは矯正になりません。知識と技術がある治療院を探しましょう。
②自分でトレーニングする
なかなか難しいですが、トレーニングは継続することで効果が出てきます。ピラティスやヨガで身体を動かしましょう。
・お腹と骨盤底筋群の筋力強化
・腰背部の筋群のストレッチ
これらを意識して運動・トレーニングできれば、少しずつ骨盤が整っていきます。
【骨盤矯正の効果】
・腰痛軽減
・お腹が引っ込む
・脚が長くなる
骨盤周囲の筋群が整うことで筋肉が柔軟になり腰痛が軽減します。
骨盤があるべきところに戻ることで、内臓や筋肉も元の状態に戻ってきます。それだけでお腹が少し引っ込みます。
骨盤が矯正されるためには股関節周囲の筋群もストレッチする必要があります。
股関節が緩むことで骨盤への過剰な外力を防ぐことができるのです。
その結果、股関節がしっかり伸びて脚が長くなります。詰まってた脚が、少し引き出されるようなイメージです。
実際に骨が伸びる訳ではないです。
骨盤周囲筋群の強化により僕も20代前半の頃より骨盤が閉じて、10年前デニムのサイズが30だったのが28インチにサイズダウンしていました。
お腹が引っ込むというより、腰回りが小さくなったのでしょう。
【矯正効果の例】
反り腰で慢性的な腰痛、出産でさらに骨盤が開いた方
1回20分を1日空けて2回したところで股関節が伸びていました。4回終えたところでお腹の引っ込みを自覚していました。
自分でトレーニングはしないとのことでストレッチによる調整のみを行ないました。
骨盤は完全に矯正されてはおらず、腰痛は残存していました。
長年かけて開いた骨盤や腰痛症状はストレッチだけではすぐに改善しません。施術後は良くとも数日経てば元に戻ります。
筋力トレーニングを行い、骨盤を調整した状態を保つこと、日々自分でも意識して調整を試みることで骨盤矯正を実現させましょう!