【便秘に悩む方が多い】
若い女性も便秘になりやすいと聞きますが、臨床現場でも多く感じます。
- 便秘でお腹が苦しい。
- 手足の動かしにくさより、便秘が辛い。
- 便秘はリハビリには関係ないから話さなかった。
訪問看護師から情報を得て認識したこともありました。
腹部マッサージは腸と合わせて腹部の筋肉をストレッチでき、動きを引き出す上でリハビリにもなります。
便秘は腸の機能低下により健康に害を与えます。解消できるよう、お腹をほぐしましょう!
【なぜ便秘になるのか】
脳卒中後
自立神経作用の乱れにより腸活動が低下。
運動不足、長期臥床
女性で反り腰な方は腹部の筋肉が上手く働かず、腸への刺激が不足します。長期臥床も同じです。
結果腸活動が低下し便秘になります。
食事内容
水分不足、食物繊維不足で便が固くなり腸活動が低下。
原因は様々ですが、腸の活動を促す必要があります。
【腸を直接刺激する、腹部マッサージ】
低活動傾向の腸を刺激して、腸の運動を促します。
腸は硬くなっているので、柔らかくするよう少しずつ腸管を部位ごとに回すように押し揉みます。
順序
中央の小腸をへそ上から下に
→右側の上行結腸を下から上に
→肋骨下の横行結腸を右から左に
→左側の下行結腸を上から下に
→左下からのS状結腸を奥に押すように
腸内の便が排泄方向に動くよう意識してマッサージします。
頻度
5〜20分程度、柔らかくなる感覚があればマッサージ時間も短くする。
注意
- 過剰な痛みを誘発しない程度の力加減
- 吐き気等症状が出たらやめる
- 不快感が出ないよう優しく始める
- 本人に許可を得てから
効果
- 筋肉と同じで少しずつ柔らかくなっていきます。
- 便通が良くなります。
- 胃腸の不快感が消失すると顔色も良くなり、活気が出てきます。
- お腹を曲げやすくなり、筋活動が増加しやすくなります。
【その他の対策】
副交感神経を高めて腸活動を促します。
- お腹を中心に身体を温める(入浴、湯たんぽ)
- 何もせず、リラックスする時間を確保する(昼休みも)
- 睡眠前は食べすぎず、しっかり寝て腸を休める
- 食生活を気をつける。(ネバネバや海藻類)
- 下剤調整。
【まとめ】
腸も柔らかくなるため便秘には腹部マッサージが有効です。食生活や日常でも腸を休めるよう意識し、健康増進を図りましょう!