ストレッチによる他動運動後は、しっかりと自動運動を行います。
他動運動で獲得した可動域全域に渡り、運動を促す必要があります。
ポイントは新たに拡大した可動域を意識すること。
普段から動く範囲までしか自動運動できていないため、拡大した分は意識させ、普段以上の筋収縮による自動運動を引き出す必要があります。
《運動誘発のポイント》
・過剰な力みによる代償動作に注意
・ゆっくりとした単関節運動
・呼気に合わせて協調させる
息を止めて、動きも速いとたいてい代償運動になります。十分ではない可動範囲で力み、筋の出力を出しきって運動していると思いこむ方が結構います。必要な動きを引き出すことがとても大切です。
筋力が足りず、拡大した分までの自動運動が困難な場合は自動介助運動を行いましょう。
最大可動域までの動きが獲得できたら、抗重力位で行ったり、軽い抵抗をかけたりしてさらに筋収縮を引き出します。
次に、座位や立位に姿勢を変えて自動運動します。
姿勢保持が困難な場合は、体幹筋群との協調が不十分です。
さらに、動作時に目的筋群が働いているかを評価し、獲得した自動運動が定着できるよう機能訓練を進めましょう。