ボディコントロールルーム

リハビリ、ダンス、ヨガ・ピラティスにおける身体の使い方を探求しています!

関節可動域訓練 緩めて整えてストレッチ

硬い関節、まずは緩めましょう。

 

セラピストの一番必要な技量、関節可動域訓練スキル。

 

《基本的な心構え》

・痛みに注意(痛気持ち良い程度まで)

・評価しながら、必要な工程から介入する。

最初から緩まっていれば緩める工程は飛ばしてOK

 

1.緩める

 

人体の外側にある、関節を覆う大きい軟部組織から緩めます。

だいたいが筋肉からですね。

 

ここではどこの関節と限定しません。後日各関節の特徴を踏まえて掲載します。

 

緩めるにあたって、硬さの程度により介入の手順が異なります。より硬いパターンからと想定して説明します。

 

①筋肉

関節をまたぐ筋肉の筋腹を軽くマッサージ

筋腹から停止部両側にかけてマッサージ

関節付近の停止部筋腱組織をマッサージ

 

マッサージは最初は軽くさするように、柔らかくなれば筋全体をほぐすように、さらに柔らかくなれば筋腹を垂直方向にしっかり押してダイレクトストレッチ!

腱は滑走できるよう横方向や、筋腱移行部を繊維に沿うようにダイレクトストレッチ!

 

②その他軟部組織

次に皮膚、関節包、靭帯を触診し、明らかに硬い感じのところから軽くマッサージ。動きが出てきたら皺が伸びたり縮むように皮膚を寄せて戻す。

さらに関節包や靭帯もゆとりが出てくるように、広範囲にマッサージ。

 

2.整える

 

関節のアライメントを整えます。硬い関節は少なからず捻れています。緩めることで、正常なアライメントに整えることが可能になります。

 

アライメントが整わない場合、限りなく正常なアライメントに近づけたまま関節を保持して再度緩めます。

 

3.ストレッチ

アライメントが整えば、関節を動かして軟部組織をストレッチします。

 

ストレッチ時はしっかりと関節を保持・固定してアライメントを意識しましょう!

 

ストレッチの程度に合わせて、関節の動きの抵抗感が強くなれば関節を固定し、少しずつ緩める工程を行います。

 

この繰り返しで可動域拡大を目指します。

 

関節包や靭帯の柔軟性はある程度までしかありませんが、筋肉は柔軟性に長けています。

 

動きの拡大に伴い、筋肉の硬い繊維をしっかり把握してストレッチしましょう!

 

 

このエントリーをはてなブックマークに追加