ボディコントロールルーム

リハビリ、ダンス、ヨガ・ピラティスにおける身体の使い方を探求しています!

札幌市北区あいの里、訪問リハビリ職員募集中!

はじめに

作業療法士が独立開業し、デイサービスと訪問看護・リハビリ事業を開始して11か月目に入りました。

 

順調に利用者様も増え、職員も増えております。

 

デイサービスの利用者数はまだまだ目標数値には達しておりませんが、訪問リハビリ利用者はほぼ満員状況です。

おかげで会社の存続は安心できる状況です。

 

訪リハスタッフ、大募集です‼

※令和6年4月、無事職員の採用が決まりましたのでお知らせします。募集時はまた追記致します。

 

現状

満員なのには訳があり、リハスタッフが3人しかおらず、デイの業務も兼務しているため利用者の受け入れ数に限りがあり満員になりやすいのです。

 

デイサービスだけの経営では完全に赤字です。1年間の存続は困難だったと思います。

 

介護保険報酬の厳しさを目の当たりにしました。単独でデイサービスの経営をしている事業所を尊敬します。

 

そんな我が事業所ですが、今まで何らかの繋がりで職員の雇用を行っていましたが、3か月程新規リハ職員の雇用が実現できないのでブログでも発信することにしました。

 

1%でも、雇用できる確率を上げたい思いです。

 

必死です。

 

僕の業務過多を少しでも軽減するためにも...(笑)

 

転職

転職は簡単なことではありません。生活環境に大きく関係するし、良いことばかりではなく、悪くなることもあります。

 

給料は上がってもストレスは増えるかもしれない、時間も減るかもしれない、良い仲間や出会いはあるかもしれない...様々なメリットとデメリットがあり、その不透明な感じが転職という行動を妨げます。

 

転職が良いか悪いかは人によって違います。

そのため、判断の答えは結果論になります。

 

 

転職するにはタイミングと条件が合致しないとなかなか動けないですよね。

 

そして何より、転職先に魅力を感じなければ決断もすぐにはできないのではないでしょうか。

 

転職先の情報はホームページが主になると思いますが、我が事業所のホームページは残念です。

 

整備が行き届いておらず、無料で自作したためです。デザインセンスはほぼありません。正直メカは苦手です。しかし頑張ってブログもできたので、ホームページも手掛けた次第です。

hp.kaipoke.biz

それならプロに依頼すれば良いではないか、となるかも知れませんね。

 

そうなのですが、経営者として、そこにお金を使う決断ができないのです。

 

人材紹介会社の方々からもたくさん電話をいただきますが、新規雇用者の年収の30%が成功報酬て...そんなお金の余裕はないのです。

 

そんな訳で、自分で魅力を発信します。

 

我が社に転職して良かったと感じられるアピールを勝手にし、求人者を募りたいと思います。

転職を検討していなかったセラピストが、ここの情報に注視していただければ幸いです。

我が社に限らず、転職という挑戦は楽しいことです。

とりあえず、求人情報のリンクを貼ります。

★正社員コース

www.kaigojob.com

★パート

www.kaigojob.com

 

アピールポイント

社長(僕)が作業療法士で寛容

リハスタッフにとって、リハビリ手技や見解について相談できる上司の存在は安心できるのではないでしょうか。そして何より優しく、悩みを解決できるよう心がけております。

自分で自分をこの場でアピールするなんて、変な人と思うと思います。

その通り、『変な人』です。普通な人は、独立開業という決断はしません。

変な人は、それぞれの変な能力があるのです。変な方大歓迎です。

 

電子カルテ・ソフトカイポケを利用

ペーパーレスを目指しております。電子化することで、事務作業が効率的になります。仕事は効率的に行い、できた時間はサービスに手厚くしていくというのが会社の方針です。

 

居心地の良い空間

事業所が去年の5月からオープンしておりますが、建物が建設されたのは去年の3月です。新しく、広々とした機能訓練室は木の温もりを感じつつ開放感があり安心できます。

事務所は少し手狭になってきましたが。

 

そして何より、従業員仲間たちの雰囲気が明るく活気を感じられます。誰もが報告・連絡・相談をしやすい環境です。

 

仕事の条件が良い方

給与は悪くはないです。とても良い訳ではありませんが、経験的には大きな病院とかよりは良いです。短時間になっても、その分割合に応じて支給されます。ボーナスもありますが、現在はまだ資金にゆとりがなく小額です。しかし今後は軌道に乗りつつあるため、収益が増えれば増えるほど職員に分配する意向です。株式会社のメリットは、資金を分配できるところにあります。

そして、休みを取得しやすいです。業務をみんなでフォローする体制を意識しております。

 

安心のプロの協力がある

税理士、労務士と顧問契約をしております。就業規則等労務についての疑問があればすぐに相談できる体制があります。

 

おわりに

開業から1年経過しておらず、まだまだこれからの会社ですので、不安を感じることと思います。しかし、明らかに業績は上がってきており、会社が強くなってきております。新しい物事にも柔軟に対応し、今後も頑張るのみです。一緒に楽しく働ける方、お待ちしております!

二次的障害を抑える整体学アプローチ

はじめに

整体とは字の如く、体を整えることです。

全身の骨格を正しい位置に整える。

歪みを修正する。

リハビリにおける機能訓練にとても応用できる考え方です。ヨガでも歪みの左右差を改善するようアプローチします。

【著書『整体学』、著者宮川眞人】がとても参考になったので紹介します。

 

リハビリテーションと整体学の応用

整体学とは

身体の歪みは胸椎5番から始まり、歪みは結果的に肩甲骨や股関節に繋がると考えています。

その結果様々な疾病を患ってしまうというものです。

 

西洋医学におけるリハビリテーション

作業療法や理学療法は、疾病により障害が生じてその部位に対するリハビリテーションが求められます。

無事に機能が改善すればリハビリテーションを終えることもあります。

 

しかし後遺症として機能障害が残り、日常生活に支障をきたすこともあります。

後遺症との共存生活をより安定させることがリハビリテーションに求められるようになります。

 

後遺症の程度と受け入れ方により、安定して自己管理できれば、リハビリテーションを終えることもあるでしょう。

 

後遺症とさらなる二次的障害

後遺症が安定し日常生活に戻っても、二次的な障害が生じることがあります。

 

例えば、片麻痺の場合に退院直後は転ばずに歩けていたのに、数年後は麻痺側の力が低下して歩けなくなった。

 

腰の手術をして一時腰痛は改善したが、また腰が痛くなった。あるいは膝が痛くなった等。

 

これらは後遺症による二次的な障害です。

 

障害部位が更に機能低下したり、そこをかばうことで他の部位に機能低下が生じ、二次的な障害を併発したりしてしまうのです。

 

二次的障害の要因

もちろん後遺症が一つの要因です。部分的な機能障害を補うために身体に偏りが生じてしまう。

そしてもう一つが身体のクセです。

 

身体の使い方にクセが強いため、部分的に負担が増して関節が歪み筋肉や関節が硬くなります。

 

主に首や腰、肩や膝に負担がかかり、脊柱管狭窄症やヘルニア、変形性関節症の要因にもなります。

 

つまり、身体のクセは悪化すると身体を歪ませ機能障害にまで陥るのです。

 

二次的障害の改善方法

負担を軽減させるために整骨院やカイロに通う方も大勢いるのではないでしょうか。

 

確かに部分的に筋肉がほぐれると、関節へのストレスが軽減します。しかしまた日常生活を続けると同じように負担が増し、同じサイクルを繰り返してしまいます。

 

そのため、一時的に改善できても定期的な治療者のメンテナンスが必要になります。

 

根本的な改善方法はクセを把握して、自分で定期的にメンテナンスすることです。

 

自力で各部位に負担がかからないようクセを修正して生活することはとても難しいです。

姿勢改善と身体の使い方のコントロール力が求められます。

 

そこで、歪みを修正・軽減できる整体学的ストレッチです!

とにかく歪みの負担が肩と股関節に現れるので、そこをしっかりとメンテナンスします。

 

今回は整体学で用いている肩甲骨と股関節のストレッチ方法を簡単にお伝えします。

 

①肩甲骨のストレッチ

【後面で上下から手組み】

 

ポイント

・胸を開くようにする。

・肘を背中の中心に寄せる。

【解説】

肩甲骨と肩関節の2つのストレッチが必要。特に肩の腱板を柔軟に保たないと肘が背中に寄りにくく、両手を合わせることが難しくなります。胸を開くようにすることで胸筋をストレッチし、肩甲骨の可動性が拡大しやすくなります。無理せず、少しずつストレッチを進めましょう。痛みが強い方は肩甲骨と肩を別でストレッチするようにしましょう。指と指を組め、手を背中から離すことができればとても良い状態です。左右行い、苦手な方を多めにストレッチするよう意識しましょう。

 

②股関節のストレッチ

【股関節後ろ伸ばし】

 

ポイント

・股関節前面を伸ばす

・腰を反らせない

・伸ばしている膝を遠くに引張る

【解説】

人体最大のインナーマッスル腸腰筋をほぐします。身体を支える脚に歪みがあると姿勢が乱れてしまいます。乱れた姿勢を無理に支えるよう脚に過剰な力みが生じ、さらに腸腰筋は硬くなる悪循環になることがあります。腸腰筋が整うことで姿勢アライメントが修正され、歪みの軽減を図ることができるのです。

 

おわりに

二次的障害は活動性低下や寝たきりの要因にもなり、早期に予防することが大切です。

全身的に身体の歪みの傾向やクセを評価し、必要なストレッチを導入することが大切です。

『整体学』にはここでは説明しきれないストレッチや理論が説明されており、是非気になる方は一読してみて下さい。

ポジショニングで神経痛を対処

はじめに

ポジショニングとは、その人にとって安楽な姿勢で、活動に支障をきたさないように姿勢を整えることです。

 

とても奥深いポジショニング。

 

今回ポジショニングで大腿神経痛を改善できたので報告します。

 

ポジショニングの基本

・楽になるための軽度屈曲位

・活動の妨げにならない

・継続しやすい

 

様々なケースとパターンがありますが、大切なことは上記の3点です。

 

楽になるための軽度屈曲位

楽になるとは、力み過ぎず姿勢保持がしやすい状態。呼吸がスムーズにできる状態です。

軽度屈曲位とは、全身の関節が少し曲がった状態のこと。人間の体は力を抜くとだいたいこの軽度屈曲位に落ち着くようになっています。筋肉や神経が無理に引っ張られたり、圧迫されたりせず安定します。

 

活動の妨げにならない

ポジショニングをするにあたり、大小様々なクッションや固定具等を使用することがあります。姿勢が安定しても身動き取れないくらいになっては意味がありません。能動的に動ける姿勢を意識します。腹筋を中心とした体幹筋群が働きやすいよう意識することで、手脚の連動を促し動きを引き出すことができます。

 

継続しやすい

その場で一度ポジショニングをしても、その後の生活で普段通りに戻ってはほぼ意味がありません。ポジショニングを継続できる環境設定が必要です。

時には介助職員や看護師に伝達したり、ポジショニング方法を紙面にして貼ったりすることもあります。連携はとても大切ですが、理解を求めるには十分な信頼関係や必要性を他職種に説明する必要があります。労力を要しますが根気強く頑張りましょう!

大まかな環境調整は上司や仲間と協力して整えることが近道ですが、そのような環境下でない場合も多く見切りをつけることも必要です。

自分のできる最大限の行動を行いましょう!

 

継続できる一番効率的な方法は本人に行ってもらうことです。その際には目的と方法をしっかりと提示し、理解していただき具体的な方法を実践してもらい確認できると継続しやすいです。身近な物を使用して簡単簡潔にできるようアドバイスしましょう!

 

ポジショニングの事例

今回の事例は脊柱管狭窄症術後で腰痛が慢性化し、現在屋外歩行は歩行器で5分程度可能なレベルの方です。日中は腰痛増悪するためほぼ臥床しています。座位の持続時間は疼痛のため短く体幹筋群の筋力低下が顕著に見られます。介入当初は全身伸筋優位でほぼ胸式呼吸のため、室内5メートル歩行するだけで脈拍が120まで上昇し、とても疲れやすい状態でした。

 

それでも少しずつ活動が安定傾向にありましたが、夜間に左脚が痛み眠れなくなるとの訴えが聞かれるようになりました。

 

まれに一人で歩行訓練をし過ぎて後日痛みが出現することがありました。そのパターンかと思っていましたが違うようです。詳細を聞くと、臥床してからしばらくすると左大腿外側が強くしびれて痛むとのこと。

安静姿位で痛むということは、局部の圧迫や狭窄によることが多いです。

臥床姿勢を再現してもらうと、右側臥位で骨盤後傾、両脚は大きく曲がっています。さらに左脚の方が屈曲角度が大きく、左膝は床に接地していました。

過度な股関節の内旋、屈曲位により大腿神経痛を誘発していたのです。

もともと腰痛のため全身的に屈曲傾向ではありましたが、過剰になったようです。

 

痛みの要因を伝え、左脚は右脚に揃えること、可能なら脚の間にクッションを挟めるようポジショニング指導をしました。大腿神経が牽引されないことを意識します。

 

その後から、夜間の痛みの訴えはなくなり安眠できるようになりました。

 

おわりに

様々なポジショニング方法がありますが、効果を実感できるためには根気強さも必要です。ただクッションを使うだけではなく、ポジショニングによって何をどう変えたいかを考え、実行していくことが大切です。

腰臀部の痛み、梨状筋症候群かも

はじめに

梨状筋症候群とは、その名の通り梨状筋という筋肉が悪さをして、腰臀部の痛みやしびれ、座骨神経痛等の症状が現れる病態です。

 

梨状筋を整えることで症状は改善しやすいです。以外と認識されずに、ストレッチも不足しがちになります。技術面については専門職向けの記事になります。

梨状筋症候群について

梨状筋。

『リジョウキン、ナシジョウキン』どちらが正しい読み方かはわかりません。学生時代、教科担当のおじいちゃん先生は『ナシ』と読みましたが、違う先生は『リ』と読みました。

 

ナシの形をしているからナシジョウキンと説明していたので、ナシが正しいかもです。

個人的にはリの方が読みやすく使っています。

 

腰の下方に位置し、臀部あたりから股関節の外側に付着する、身体と脚を繋ぐ重要な筋肉です。

 

梨状筋が硬くなると、付近を通る神経を圧迫して症状が出たり、筋肉が痛んだりします。そのため歩くと痛みが強まることがあります。

梨状筋症候群により座骨神経痛を併発することもあります。

改善方法

梨状筋をストレッチして柔らかくします。

 

梨状筋は股関節を外旋させる作用があります。

外旋とは、外側に脚をねじるように開くこと。膝が外側に向けば股関節は外旋していることになります。

梨状筋が硬くなると伸びが不足するため、反対の作用である内旋運動に制限がかかります。

 

その他に、梨状筋は股関節が屈曲した際にも伸ばされます。屈曲は太腿がお腹側に曲がる運動です。

梨状筋が硬くなると屈曲運動にも制限がかかることになります。

 

内旋・屈曲の動きが拡大できれば、梨状筋はストレッチでき柔らかくなったということになります。

 

内旋運動のポイント

梨状筋の他に、股関節の深層に外旋作用を持つ筋肉群があり、それら全てがストレッチできないと内旋運動は円滑にできません。

 

また梨状筋が硬くなっている場合、股関節を取り巻くその他の筋群も硬くなり、股関節の位置が前方に偏位することがよく見られます。股関節を正しい位置に修正しないと内旋運動を引き出しにくいです。

 

つまり、梨状筋をしっかりストレッチするには股関節周囲の筋群全てを弛める必要があるのです。

 

セラピストの技術が問われます。

 

関節を正しい位置に修正すると、筋肉は無理なくストレッチされます。

 

まずは股関節の前方偏位を修正しましょう。



梨状筋が硬い場合のストレッチ方法

第一段階

仰向けでストレッチする方の膝を立てます。

股関節を前方から圧迫します。膝が開かないようしっかり押さえましょう。

 

次に膝を内側に倒します。(内旋)

 

この時点で倒れない場合は股関節周囲の筋群をダイレクトストレッチします。

股関節外側の筋群がパツパツなため、大転子周囲をしっかり押しましょう。後面から側面にかけてストレッチし、内側に膝を捻じ込むように操作します。ストレッチで筋が緩んだら関節を動かし、少しずつ修正を進めます。

 

ある程度内旋運動が確保できたら、屈曲運動を促します。

 

ポイント

・股関節の前方偏位を抑えるようしっかりと固定する。

・中間位までいかない場合は多少外旋位でも良いので屈曲の運動軸を合わせる(股関節内運動を引き出す)

これらを意識すれば90°までは大抵行きます。

ここまでは股関節周囲のアウター筋群がある程度ストレッチされれば関節が動くからです。

 

90°以上の動きを引き出すためには梨状筋のストレッチが重要になります。

 

第二段階

股関節をなるべく屈曲位で保持し、内外旋の他動運動と、内旋位からの外旋運動を促します。

伸長位からの筋収縮で梨状筋がやっと伸びてきます。

その後股関節屈曲を深めていきます。

この機能訓練の繰り返しにより梨状筋の伸長性を引き出し、少しずつ可動域拡大を図りましょう!

 

ポイント

・股関節屈曲、中間位をしっかりと固定する。外旋位になりやすいので注意!

外旋の筋収縮は軽めに促す

使い慣れていないため違う筋群で外旋しようとするパターンが多いため、軽めの正確な収縮を引き出す。

・屈曲の促通時も外旋位にならないよう注意する。梨状筋の伸長を最大限に促す!

運動指導

ストレッチ後は正しい梨状筋の伸長を自動運動で引き出すことで、更なる硬化を防止します。

 

内旋や屈曲の自主運動も指導しましょう。筋肉は日頃からストレッチされた方が明らかに伸びやすくなります。

 

股関節中間位での屈曲運動

立位で自動運動を促します。外旋位になりやすい場合はエラーに気付かせ、修正するよう指導します。梨状筋が自動運動で伸長されることが大切です。

ポイント

・『膝をおへそに寄せるように挙げましょう』と声かけしましょう。気持ち内旋するくらいがちょうど良いです。

骨盤の代償運動が出ないよう要注意!

脚の振り出し時に、骨盤挙上と回旋運動の代償運動の割合が多いため、股関節屈曲運動が不足することが多いです。

お腹を意識させ、骨盤を徒手的に抑え、なるべく代償運動が出ないようコントロールします。

腰臀部の痛みによっては安静も必要

歩いたり、立ち仕事をしたりと運動に伴う痛みはストレッチによる改善が望めます。

 

安静にしていてもジンジンする、歩けないくらい痛む等、症状が強い場合は神経痛が悪化していることもあります。

運動による神経への刺激は症状を強めることがあるので安静も必要でしょう。

 

1.2週間安静で症状を軽減し、少しずつ機能訓練を進めて行くようにします。

 

おわりに

梨状筋は脚と体幹を繋ぐとても重要な筋肉であり、負担もかかりやすいです。硬くなり過ぎないよう日頃から運動すること、良姿勢を保ち脚の負担を軽減することが大切です。

梨状筋の理解を深めて生きましょう!

コロナ後遺症と呼吸方法

はじめに

コロナウイルスによる後遺症が出ることがあります。

強い倦怠感や息切れ、咳、痰、味覚・嗅覚障害、発熱、脱毛、記憶障害、集中力低下、抑うつ症状等様々なようです。

呼吸によって少しは改善・軽減できるかもしれません。

 

そんな呼吸方法の紹介です。

コロナ後遺症の原因

さまざまな仮説がありますがまだ多くが未解明です。有力なのはコロナ感染により免疫の仕組みが機能不全に陥って自分の身体を攻撃する自己免疫反応によるとするもので、後遺症患者のかなりの割合を占めているのではないかと推測されています。(グーグル調べ)

未解明なこともあり、わかりにくいですね。

 

コロナに関わらず、人間に細菌やウイルスが入ると血中の白血球などが働きばい菌をやっつけてくれます(免疫反応)。このやっつける力が不足したり長引いたりすると後遺症が残るということでしょう。

 

なので免疫を高めようと、話題に出ているのですね。

 

免疫の高め方は血流循環を良くしておくこと!

 

あとは規則正しい生活を送る、ストレスを減らす、腸内環境を整える等あります。

普通なことですが、ライフスタイルを整えるにはかなりの覚悟が必要ですね。

 

血流循環を良くするには、身体を温める、ストレッチや運動をする...物理的に多くの時間を割くことが難しいです。

 

そして肝心なのが、『呼吸する』です。

コロナ後遺症のほとんどが肺や脳への酸素不足と関連付けることができます。

酸素不足による肺の機能低下は痰を増大させ、咳や息切れも起きます。血中への酸素の取り込みも減少すると脳も酸欠状態になり、集中力低下や記憶力の低下も考えられます。そのような状態が続けば倦怠感も感じるでしょうし、抑うつ状態になることも推測できます。ストレスによる脱毛も起きるでしょう。

呼吸による酸素の吸収は身体にとってとても重要なのです。

 

そしてみなさん呼吸していますが、呼吸するにも筋肉が必要で筋力により呼吸力の程度が異なります

 

風邪や病気にほとんどなったことがないという人と会ったことはありませんか?

 

そういう方は大抵呼吸力が高く、免疫力も高いのです。

ばい菌が体内に侵入しても短い時間で殺菌するため、症状がほとんど出ずに治癒経過します。

筋肉は誰でも整えることができます。呼吸筋力を高めて免疫を高めましょう!

 

呼吸について

一般的な呼吸

腹式呼吸、胸式呼吸を聞いたことがある方は多いと思います。

腹式はお腹を膨らませ、肺の下方にまで空気を取り込む呼吸方法です。

胸式は胸を膨らませ、肺の上方や側方に空気を取り込む呼吸方法です。

全力疾走した後に肩を挙げて激しく呼吸する様子を見たことがあると思います。肩を挙げることで胸郭を広げやすくし、胸式の呼吸を促しているのです。

呼吸の様子は胸式と腹式が混在しており個人差があります。

肺は下方に大きく膨らむため、腹式で呼吸することで深く長い間隔の呼吸ができます。胸式ばかりだと浅く短い間隔の呼吸になります。

 

効率的な呼吸

肺を隅々まで使い、なるべく深く長い呼吸が望ましいです。胸式と腹式呼吸を最大限に行ない、胸郭と腹部を広げます。

 

そのために、呼吸筋と呼ばれる筋力を高めること、肺が膨らむために胸郭や腹部を柔らかくしておくことが必要です。

 

呼吸トレーニング方法

呼吸筋群の強化

まずはしっかり息を吐き切ることです。

呼吸が浅いと肺に空気が停滞してしまいます。肺の空気を全て入れ換えるために、まずは古い空気を出しきるようにします。

 

息を吐ききることで呼吸筋群が強化されます。アバラ骨が下がる(肋間筋)、お腹が凹む(腹横筋)感覚を意識することで更にトレーニング効果が上がります。

 

吐いた後はお腹を膨らませるようにしてしっかりと吸います。

呼吸に最重要な筋肉の横隔膜を強く柔らかくします。

 

胸郭のストレッチ

①胸郭の硬さの把握

胸郭は、息を吸った際にお腹側に大きく膨らみます。

お腹に大きく付いている筋肉が腹筋です。

アバラ骨に沿って付着し、骨盤まで広範囲に筋肉を形成しています。

この腹筋と横隔膜が硬くなっていると胸郭の膨らみを阻害し、呼吸の妨げになります。

高齢で長期的な入院をしたり、腰痛や姿勢の影響で腰を屈めていたりすると腹筋と横隔膜が硬くなることがあります。

 

②腹筋と横隔膜のストレッチ方法

アバラ骨に沿って腹筋の上部を押します。

力を抜いて弾力があれば腹筋は硬くありません。押すと硬くて痛い場合はストレッチが必要です。

適度に指圧してお腹を緩めましょう。

 

更に奥の方へ進めます。アバラ骨の下の方(内側)には横隔膜があり、少し指を押し込むような感覚で指圧しましょう。

③胸郭のストレッチ

胸郭は胸椎という12個の背骨と、そこから連結しているアバラ骨(肋骨[ろっこつ])が前方に回り込み、胸の中央にある胸骨にさらに連結して樽状に形成されます。

 

連結部とそれぞれの骨には靭帯と筋肉が付着しており、胸郭は強化されます。

 

下位肋骨の11.12番目は胸骨に届かず浮いています。

 

12番目の肋骨と骨盤との間(横っ腹)には通常指ニ本分の隙間が空いています。

 

指が入らないくらいこの隙間が硬かったり、骨盤にめり込むように被さっていたりする場合は胸郭が硬い状態です。

 

腹部の筋肉をストレッチ後、身体を反らすように動かして胸郭にゆとりを持たせましょう。

 

腕を上げるバンザイと、胸を張ることを同時にすると胸郭が開いてきます。

 

呼吸トレーニング

仰向けで両膝を立て、胸式と腹式呼吸を同時に行います。吸う時間、吐く時間を1:2にするようにします。5秒吸って10秒吐くくらいは楽にできると良いでしょう。

注意点と意識

・腰が息を吸う際に反らない

・肩の力を抜く

・お腹の動きを意識する

・ヘソから下っ腹にかけてしっかり締める

・吐いた際に胸を下げる

 

合掌体操の勧め

ヨガに、合掌体操という肺を浄化する体操があります。数分間の体操で胸を開きつつ、肩や股関節のストレッチ効果もあり、朝一に行うととても心地よいです。興味ある方はご参照下さい。

youtu.be

 

おわりに

呼吸方法によって身体の調子は変わります。深呼吸をして自分を落ち着かせることも良い例です。酸素は身体にとって最高のご馳走です。自然の中の、良質な酸素を取り込んで人生の活力にしましょう!



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